雷害リスク低減普及セミナー
概要:
雷による被害が増加しています。雷害の増加要因として、
@インターネットの普及による情報通信装置の急激な増加、
ALSI駆動電圧の低電圧化、高集積密度化による耐電圧の脆弱化、
B通信装置における電源線、通信線、接地線などの雷サージが侵入しやすいポートの増加などが挙げられます。
雷は、パソコンやブロードバンドの普及で今や各家庭に1つあるのが当たり前になりつつある電話線など外部通信網に繋がった情報通信機器、例えば電話機やADSLモデム、ルーター、パソコンなどを破壊するだけでなく、それら機器の誤動作やデータ消失など、様々なケースの被害をもたらす脅威的な存在です。機器の破壊やデータ消失などによる被害額の増大、復旧に要する時間も必要なことから、今後は「雷防護」や「雷害リスク」への認識が、高信頼な通信が必要なユーザーだけでなく、インターネットの常時接続を使う企業や一般家庭にとって必須になっていくと考えられます。
そこで、雷害リスク低減コンソーシアム(座長:妹尾 堅一郎,東京大学先端科学技術研究センター 特任教授)では、通信業界関係者だけでなく各家庭や各企業のパソコン・通信機器ご担当者さまなど広く一般にも「雷防護」や「雷害リスク」を知っていただくため、2005年7月7日(木)
「雷害リスク低減普及セミナー 〜 雷害リスク低減に向けて 〜」を秋葉原クロスフィールド・コンベンションセンターにて開催された。本セミナーでは、雷被害の実態、予防対策としての雷予測情報の重要性、雷害リスクに対する基盤技術とIT社会を取り巻くリスクに対する管理の重要性に関してわかりやすく解説され大変参考になった。
■開催日時:2005年7月7日(木) 13:30〜16:30
(受付開始:13:00〜)
13:30〜13:35
◆主催者挨拶
池辺 裕昭 氏 雷害リスク低減コンソーシアム幹事長 株式会社NTTファシリティーズ常務取締役
13:35〜13:40
◆共催者挨拶
小野一志 氏 秋葉原電気街振興会会長(予定)
13:40〜14:30
◆基調講演 『雷研究はどこまで進んでいるのか』
石井 勝 氏 東京大学
生産技術研究所教授
14:30〜14:50
◆講演 『雷害事例にみる雷の脅威とその対策』
佐藤秀隆 氏 雷害リスク低減コンソーシアム法整備分科会主幹
株式会社NTTファシリティーズ研究開発本部R&Dストラテジー部門部長
◆休憩
15:00〜16:30
◆パネルディスカッション 『IT社会における雷害リスク管理の重要性』
コーディネーター
妹尾堅一郎 氏 雷害リスク低減コンソーシアム座長
東京大学先端科学技術研究センター 特任教授
パネラー
横山 茂 氏 九州大学大学院総合理工学研究院教授
財団法人電力中央研究所首席研究員
高瀬邦夫 氏 気象庁予報部予報課主任予報官
和気厚至 氏 社団法人全国市有物件災害共済会総務部長
池辺裕昭 氏 株式会社NTTファシリティーズ常務取締役
吉田 修 氏 音羽電機工業株式会社社長
■会場:秋葉原クロスフィールド・コンベンションセンター
東京都千代田区外神田1-76-1
■主催:雷害リスク低減コンソーシアム
出典: http://www.ikazuchi.gr.jp/portal/modules/news/article.php?storyid=30